JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

T8移動運用(その2)

50MHzオープンについて
これまでの実績と渡航前のVKやA3オープンの状況から、16-18時ごろにJAとオープンすると予測しました。他のバンドを運用した後、ときどき50.110MHzでCQを出しましたが、さっぱり引っかかりません。そこで、ラスト二日前の23日では50.010MHzのビーコンをワッチしながら、他のバンドを運用する2R体制にしていました。23日の16:50ごろ、スケルチをかけてワッチしていた50.010MHzが突然聞こえました。最初は、自分のパドルに触ってしまったサイドトーンか?と思ったけど、そんなことはなくIGYのビーコンの音。実は14MHz JT65を運用中でした。すぐに50.110MHzにQSYし、CQたたくと一発目にコールあり。すぐに"QSY 120"と打ちQSYすると早速猛パイル。最初の数分は14MHz JT65と同時発射でした(笑)。フェードアウトぎりぎりにSSBにQSYし、1654(JST)のJA4DSC局(CW)から1752(JST)のJP1LRT局(SSB)まで約1時間111QSOのログインでした。
そして運用ラストの24日も50.010MHzをワッチすると0530zごろ同じく急に聞こえてきて、50.110MHzに出たが、ほんの一瞬だけのオープンでJG1TSG局(CW)のログインのみ。
注意してビーコンをワッチすれば、一日のうちに何度かオープンしてそうな感触です。しかし、その長さがどのくらい持続するかの問題だと思います(+DX局側の気合の問題もあると思います)。とにかく50MHz坊主じゃなくてなによりでした。QSOありがとうございました。

●JT65の運用
渡航前に何局からリクエストを受けていたので(基本的には受けなかったのだけど、どうしても断りきれなかった)、5Wに絞って14と21MHzに出てみました。ホームコールからだといつも空振りなんですが、さすがにCQ一発目から大合唱コール。simplexではとても拾いきれないので、離れたところをマルチデコードでピックアップしていました。2,3ターン目になるとバンド中、こちらを呼ぶ信号で埋め尽くされるという事態に(汗)。うれしい悲鳴ですが、キリがないので、最大1時間の運用にとどめました。全て拾えなくて恐縮です。

●電子ログの活用
T8移動局はあまりLoTWに対応していないという話を以前から聞いたので、LoTW/eQSL/Clublogに対応すべく準備をしました。LoTWについてはTQSLでの申し込みだけでは受理されず、ライセンスのスキャン画像をHelpdeskに送るとすぐにCertificationできました。一方、eQSLとClublogはアカウントの追加だけでOKでした。渡航中、現地でのLoTWへログデータのアップロードを試みましたが、ネット接続が悪く、23日の夜のみのアップロードだけでした(不安を抱かせてすみませんでした)。帰国後すぐにすべてのログをLoTW/eQSL/Clublogにアップロードしました。LoTWとClublogはマッチしたデータしか分かりませんが、eQSLはマッチしないログも届くので、こちらがコピーミスした思われるQSOに対しては、修正したうえで、LoTW/eQSL/Clublogへ再アップしています。現時点で、LoTWは1,544Qマッチ、eQSLは991Qマッチしています。
QSOしたはずだけどLoTWにマッチしない、と言う方はjarl.comメールまでご連絡下さい。似たようなコールでログしてしまった場合には修正対応します。

●T8は高いか?
今回運用した限り、JA以外からは割りと高いと感じています。特にCWやWARCでは過去に余り出ていないようです。また、condx低下も相まって北米東海岸や南米(特にPY)が難しいらしく、運用前に幾つかスケジュールQSOの依頼をもらいました(受けませんでしたが)。またT8には頻繁に(ほぼ毎月)ハムの滞在があるにも関わらず、観光重視のためか?さほどQSOせずに帰ってしまう人が多いのも一因でしょうか。
さらにこれまでの運用者の多くは、LoTWに対応していなかったのが多く、今回のT88IRはLoTW/eQSL/Clublogに素早く対応したことが、良かったようです。EU各局から喜ばれ、毎日のように感謝のメールを頂いています。

●T8の滞在について
デルタ航空の直行便は便数が限られていますが、サイパン経由ならば毎日運行があるので、割と行きやすいと思います。直行便ならば5時間です。人気があるようで行きの飛行機は満席でした。日本との時差がありません。
台風の到来がほとんどなく、比較的過ごしやすく(もちろん暑いですが、夜は涼しくて気持ちよい)、治安もよいのですが、これといった特産品がなく、住所もなければ信号もない、きわめて小さい国です。
コロール島ダウンタウンに滞在すれば、買い物や食事には全く困りません。地元のスーパーの商品は8〜9割がアメリカ製で、残りは日本または韓国製です。物価は日本と同じか少し高い程度。レストランは高いですが、ローカルクジーンは旨かったです。観光はシャックがあるコロール島以外の島々に行くのがFBです。現地ツアーに参加すると半日以上時間がかかります。従って、無線との共存は難しいと思います(汗)。
携帯電話の使用は全く問題なく使えました。SoftbankiPhoneを持っていきましたが、現地キャリアに対応しています。しかし、モバイルWifiのサービスはありません。ホテルやレストランにいくとWifiの電波はたくさんキャッチできるのですが、利用者の割りに回線が遅く、メールチェック以外は難しいです。常時接続はほとんどできません。日本との緊急連絡は電話が確実です。
出国時に空港税とグリーン税で50ドル取られます。現金で用意したほうがよいと思います。