JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

FT-101Zのレストアと運用

また更新をサボってしまってしまいました(が、ネタはいろいろあります)。

古い無線機を集めているわけじゃないのですが、気がついたら、FT-101ES, TS-520, TS-830, FT-901そしてFT-101Zが手元にあります。他にもトランジスタファイナルではFT-107やFT-707、IC-551、IC-502, FT-690, TR-9000などが・・・。一部は回路研究や部品取りのために入手したものなので、全く動かないものも含まれています。しかし去年手に入れたFT-101Z(100W改造)は最も程度がよい管球式の固定機でした。7〜21MHzではほぼ100Wの出力がでるものなので、シャックに常用リグとして並べておくことにしました。

まずはCWフィルタがついていないので、同じ周波数構成であるFT-107の8.9MHzのCWフィルタを移植することにしました。FT-107は各基板がモジュール化しスロットに実装されているので、取り外しが楽ですが、FT-101Zはご覧のとおり、シャーシに直接取り付けられています。注意深く基板や基板間ケーブルを撤去し、IF基板を取り出して、CWフィルターをはんだ付けします。古い基板はかなり汚れていてはんだのノリが悪いので更に注意が必要です(汗)。

あとは、取扱説明書の通り周波数の校正とCWキャリアポイントの調整を済ませました。他の調整はとりあえず後回しです。7MHzでCWバンドをワッチすると結構いい感じです。500Hzステップで林立している国内7MHzでも問題のない選択度です。

ファイナルのチューニングを取ってみると、ドライブのVRが若干ガリになっているようですが、7〜21MHzで90Wくらいのパワーが出ました。これで問題ないでしょう。ただしフルドライブの90Wでは、Ic=200mAでディップになるのですが、これは良いのでしょうか?(流れ過ぎのような気がしますが・・・・)

3、4エリアのお知り合いの局に7MHzの試験送信のワッチをお願いすると、若干のQRHがあるようですが、特に問題はないようです。



次に免許申請です。TSSによる保証認定を含めて全てネット上で済ませました。手順を列挙してみます。古いリグを増設申請する方のための参考になればと幸いです。

総務省の電波利用電子申請・届出システムLiteで「変更申請(届出)・訂正申請」で申請を進めて必要事項を記入します。「13 電波の型式並びに希望する周波数及び空中線電力」には局免に記載される周波数と電波型式を書きます。既にHFで運用されている方ならば局免記載に書いてあるとおりに書きます。「14 変更する項目」は「16 工事設計書」

・「16 工事設計書」の「工事設計書編集」のボタンを押します(当然ですが技適機種ではありません)。するとページが変わりますが「発射可能な電波の型式及び周波数の範囲」にはFT-101ZでQRVできるバンドを列挙します。電場の形式はA1A, A3E, J3Eのみになり、「占有周波数帯幅」の欄には何も書きません。

・「変調方式」には、電波の型式A3E、変調方式にはプルダウンメニューから「上記以外の振幅変調」を選択し、備考欄に「低電力変調」と書きます。J3Eには変調方式には「SSB」を選択します。電信のA1Aは何も書きません(何故?)。

・「終段管」には名称に「6146B」(全角です)、電圧に「800V」です。

・「定格出力」には100Wと50Wの2つを書き加えます(28MHzでは50Wなので、50Wは28MHzだ、と書く必要はありません)。

・「設定」を押して工事設計書のページに戻り、「周波数測定装置の有無」には「有り」にチェックを入れます。送信機系統図には改造していない限りは特に必要がないようです。ここまで入力し「入力内容保存」してzipファイルを作成します。

・次にTSSのWebページに行って、「保証願インターネット受付」のリンクに飛んで、必要事項を記入し、先のzipファイルをアップロードしておきますし、保証費用を振り込んでおきます。

・1週間ほどでTSSから「技術基準適合の保証書(変更)」をスキャンしたPDFファイルが添付されてたメールが来ます。このファイルを保存しておき、電波利用電子申請・届出システムLiteにアクセスし、先のzipファイルをアップロードして先の作業の再開します。ページの一番最後に「添付書類」という箇所にTSSの保証書PDFをアップロードして、「申請届出事項」は「無線設備変更工事等の許可または届出」にチェックして送信。これで全て完了です。

本日(申請4日目)で審査完了になりました。早速夕方の7MHz CWでCQを出したところ、JA3DX/QRP局から呼ばれデビューと相成りました(笑)。電源ON 30分後では若干QRHがあるようですが、1〜2時間後ではそこそこ安定するようです。

VFOやBandWidthの調整、球の交換と中和調整、WARCバンドの送信解除などもやっていこうかと思います。本機でも交信よろしくお願いします。