JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

135kHzトランスバーター(その2)

先日の続きです。手書きで恐縮ですが、トランスバータの回路図です。JH1GVY局の回路を参考にしています。

Vcc(電源電圧)13V時、ドライブ信号フルパワーで50Wでます。PA部のIRF540の最大ドレイン-ソース電圧が100V、最大ドレイン損失が130Wなので若干余裕がありますが、温度特性が正なので温度補償しないで動作させるのは危険。終段のドレインについているスナバ回路にはかなりの電流が流れるので3Wクラスの抵抗を用いました。電源まわりやLPFのインダクタにはパワーインダクタを用いましたが、FT50#77のトロイダルコアでもOKでした。ただし太い巻線を使わないと発熱がすごいです。

出力の測定は135kHzに対応したパワー計がないので50Ωのダミーロードで終端したときの尖頭電圧Vpをオシロスコープで測定し、P = (0.707 Vp)^2 / R で計算しました。50WではVpが70.7Vになります。

ちなみに、定格出力を50Wとすると最大ドレイン損失が50Wの3倍以上つまり、150W以上のトランジスタを用いると保証認定を受けることができないので注意が必要です。

このPA部分はLPFを取り替えると500kHzでも十分動作可能なので、500kHz帯が開放されたら早速この回路で免許をおろす予定です。