JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

安定化電源GSV3000の修理

先月のある日、10MHzでCQを出していて快調に呼ばれている最中に、突如リグの電源がシャットダウン。よく調べてみると安定化電源GSV3000のヒューズが飛んでいました(せっかく呼ばれていたところなので、予備のスイッチング電源に交換し対処しました)。

ヒューズを交換し無負荷状態で主電源を入れると、またヒューズが飛んでします。完全に故障です。

メーカーに送って直してもらうことも考えましたが、こんな重いものの梱包を考えると億劫になってしまいました(汗)。この機種の故障をちょっと調べてみるとブリッジダイオードがショートするケースが多いらしいとのこと。保護回路が働かないでヒューズが飛ぶのも合点がいきます。

早速中を開けてダイオードを調べてみると・・・・やはり交流側のダイオードがショートしてます。

交換すれば治りそうな故障です。ブリッジダイオードフェアチャイルドのGBPC3502(下図右)というものでした。最大規格としてピーク逆電圧が200V、連続順電流が35Aなので、ギリギリな素子を採用していることになります(この電源は連続34A負荷対応なので)。

また再発する可能性もあるので一回り大きいブリッジダイオードを探し、新電元のS50VB60(上図左)が手に入りました(秋葉原ラジデバの光南電気)。ピーク逆電圧600V、連続順電流50Aなので十分余裕があります。しかし、放熱器に取り付ける穴の位置が異なりますので・・・

放熱器にタッピングでΦ3mmの穴を開ける細工をして無事取り付けられました。修理作業は至って簡単でしたが、トランス2次側のケーブルがぶっとくて(しかもハンダが染みこんで硬い)はんだ付けがしにくかったことでしょうか(笑)。無事動作し修理完了となりました。