JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

電子工作

スペアナ故障

念願のスペアナを入手しました。もちろんヤフオク落札中古品です。だいぶ使い込まれているようです。 SGから0dBmのキャリアを入れてもピーク値が-96dBmとしか表示されない!フロントが故障しているようです。メーカー修理は受け付けていないようなので、修理…

終段4パラTTTT

しばらく工作ネタをサボってしまいました。QRPの素晴らしさの一つがリグの工作でしょうか。QRPならば手軽に作れるし、破壊と製作を繰り返しても、途中で断念しても、たいしたコストでもないので気になりません。QRP機として伝統的で世界的に有名なのがおそら…

今月のMJ

ほぼ毎月購読しているMJ(『無線と実験』誌)ですが、特集がなんと『自作アンプのハンダ付けテクニック』。ずいぶんとレベルが落ちてしまったではないか。もっと技術的な内容にしてくれないともう来月から買わないことにする。内容もひどい。ハンダの種類…

MJE2955/3055パワーアンプ

6万ページビュー突破、ありがとうございます。ユニークアクセスも1万を超えたようです。これからもよろしくお願いします。 前回ご紹介したとおり、安価な海外汎用トランジスタで作ったDCアンプをケースに入れてやっと完成させました。というのも、ここ数週…

VGAでALCアンプ

かなりクドイですが、マイクアンプに使うALCアンプについて実験していました。前回はアナログマルチプレクサ(乗算器)ICを使って、ALCへの応用を試みましたが、今回は現代的広帯域VGA(可変利得アンプ)IC、TI製のVCA824が手に入ったので遊んでいます。本IC…

トランシーバー用 安定化電源の製作 その3

先日からの続きです。本体は一応完成しました。整流平滑コンデンサを取り替えて、合計30,000uFに増やしました。ジャンク屋で買い貯めたブロックコンデンサが活躍しています。ラジケータに分流回路を取り付けてフルスケールで8Aになるように調整をしていま…

トランシーバー用 安定化電源の製作 その2

昨日の続きです。電動工具の騒音が気になって満足に作業ができなかったのですが、ほとんど完成。あとは配線を残すのみです。ケース背面に放熱板を付けて制御トランジスタを仕込みます。電流量を表示するメータも付けました。10Aフルスケールで表示させる予定…

トランシーバー用 安定化電源の製作 その1

当局の実家(8エリア)には年に1回くらいしか帰らないのですが、実家でも無線運用をやりたいのでIC-208D(144/430MHzのFMモービル機)を置いてきました。しかし、安定化電源までは用意できていません。出力15Wくらいで運用するので、電流容量は10Aでも十分…

海外汎用トランジスタでパワーアンプ

前回のClass-XDアンプを試作する前に、Mouserから購入した安価な汎用トランジスタのみでパワーアンプを作っていました。MPSA56/MPSA06のカレントミラー負荷差動、定電流負荷、ドライバにMJE350/MJE340、出力段にMJE2955/MJE3055という超チープな構成(駄石と…

Class-XDアンプの試作

おそらく日本でXDアンプの自作記事をネットで紹介している人はいなさそうです。せっかくなのでご紹介します。XD(crossover displacement, 正確にはClass-XD(TM))級とは、B級アンプで問題になる電圧ゼロ付近で生じるクロスオーバー領域の電圧レベルをちょっと…

海外通信販売のススメ

電子部品を入手する際、店頭で購入するとなるとどうしても秋葉原や日本橋に行かなければなりません。しかしわざわざ行ったとしても、例えばトランジスタやリニアICなどの半導体については、びっくりするほど品揃えがよいわけでもなく、汎用部品でも割と高価…

オーディオ電子回路設計の教科書

電子回路、とくにオーディオの電子回路に関するまともな教科書というのは、意外にも少ないように感じられます。例えば、『無線と実験』に載っているトランジスタディスクリート式のハイファイアンプの製作記事が載っていたとします。回路図が書かれていて、…

三菱RFパワーFET RD15HVF1で実験

前回、三菱RFパワーFET RD06HVF1を使って、シングル及びプッシュプルの広帯域リニアアンプを実験してみました。(ドレイン効率が思ったほどよくなかったものの)安定して動作するものが簡単にできました。現在設計中の50MHzSSBトランシーバーに実装するとな…

CS8416/PCM1794

金田氏の製作記事で作りたくてずっと温めていたものが、CS8416/PCM1794のD/Aコンバータです。あの金田氏がデジタルに手を出すなんて、と驚いた方も多いかと思いますが、よほど音が良いのか、金田式アンプと相性がよいのかよくわかりませんが、興味はずっとあ…

50MHz専用アンテナカップラ製作

5万ページビュー、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。50MHz帯は主に山岳移動で運用するバンドで、使用しているアンテナがただのワイヤダイポール(苦笑)。携帯性を考えると仕方ないのですが、適当な木の枝にエレメントを引っかけたり結わ…

50MHz SSBトランシーバーの製作(3)

まだ作っていなかったVFOユニットを作っていました。VFOは贅沢にもDDS、貴田電子設計さんのKEM-DDS-VFO-MC50キットを利用しました。マスタークロック50MHz、出力周波数16MHzが上限ですが、かなりコンパクトで低価格。自作リグに組み込むVFOとしては最適です…

RD06HVF1プッシュプル広帯域電力増幅器

前回の続きです。ユニバーサル基板でRD06HVF1のプッシュプルアンプを作ってみたものの、ひどい自己発振と不安定動作に悩まされました。しかし、シングルアンプだけでは物足りないので、プッシュプルも成功させたい。ドレイン側にチョークを入れたりすれば直…

三菱RFパワーFET RD06HVF1で実験

予告通り、三菱RFパワーFET RD06HVF1でパワーアンプを試作してみました。本半導体はデータシートにあるように、QRP向けのVHF帯パワーアンプ用シリコン型MOSFETです。Po=6W, Gp=13dB, f=175MHz, Vdd=12.5V、ドレイン効率60%というスペックです。50MHzで使うと…

RFトランジスタ到着

某電子部品ディーラーに注文していた三菱のトランジスタが届きました。現行品種で、アマチュアが手軽に手を出せる唯一の高周波パワートランジスタだと思われます。これだけあれば、しばらく遊べますね(笑)。シングルとプッシュプルで実験して結果をアップす…

RFパワートランジスタの入手性と値段を調べた

アイボールやラグチューQSOで電子工作談義に花を咲かせていると必ず話題になるのが『昔はたくさんあったけど今は手に入りにくくなった』です(笑)。おそらくトップ5が、真空管、エアーバリコン、インダクタ(IFTやエアーダックスコイル)、高圧トランス、そ…

2SC1970でとりあえず終段部完成

ひきつづき、6mトランシーバーの製作です。 未完成だった終段部を製作しました。終段の石は現代風にパワーMOS FET広帯域にしたいところですが、50MHzで動く高効率のFETを持っていないので、とりあえず定番の2SC1970シングルでQRP機にしてみました。2SC1970は…

高周波パワートランジスタ

現在製作中の50MHzSSBトランシーバーの終段をどうするか、まだ未設計なのです。スイッチングパワーMOS FETを使うということを考えていたのですが、Cissの小さいIRF510のプッシュプルで実験してみても、50MHzだとパワーゲインがかなり低く、電源電圧12Vでのリ…

50MHz SSBトランシーバーの製作(1)

前回のSSBジェネレーターに引き続き、IF増幅→AF増幅部、フロントエンド、50MHzのドライバ、ファイナルなどのモジュール基板を作っておりました。調整・キャリブレーション、フィルターの最適化、送受信リレー回路などをまだ作っておりませんが、時間を見て、…

パッシブDBMによるSSBジェネレータの実験

フェライトビーズで作った伝送線路トランスと個別のショットキバリアダイオードで高性能な二重平衡変調器(DBM)が出来ることが分かったので、早速SSBジェネレータをこしらえてみました。50MHzのトランシーバーを想定していて、キャリア周波数には14.318MHzに…

DBMモジュールを試作

ダイオードとトロイダル伝送線路トランスを用いたDBMを、モジュール化して使いやすくすることを考えました。山村英穂氏の名著『改訂新版 トロイダル・コア活用百科』の287頁に載っているものをそのまま作ってみました。 まず、0.8mm厚のガラエポ基板を使って…

古典的DBMで実験

パッシブDBMは優秀なミキサで伝送線路トランスの典型的な応用例ですが、実際に作るのは初めてです。FB-401#43とゲルマニウムDiの1N60で作ってみました。適当に作った割には高性能。キャリアにはダイオードをONにする信号電圧を加えないと動かない、という宿…

小信号汎用Tr8パラ終段アンプ

中途半端な大きさのユニバーサル基板の切れ端で、半分冗談で、全て小信号汎用のバイポーラトランジスタで構成されたパワーアンプを作ってみました。NPNはフェアチャイルド製のSS8050、PNPはコンプリのSS8550という、TO-92サイズの石ですが、Vceo=25V, Ic=1.5…

アナログ乗算器AD633によるALCアンプ

かなりしつこいですが、再度ALCアンプです。高周波のミキサ回路はアナログ乗算器そのものですが、これを使えば簡単に増幅可変アンプが作れるはずです。つまり、入力1に信号電圧、入力2に信号電圧のレベルを直流にした電圧を反転して加えてやると(つまりNF…

DCアンプ故障

お盆休みで作った終段バイポーラトランジスタDCアンプは毎日使っておりまして、本日も何気なくパワーオンししばらくすると、スピーカーからボコッボコッ、ギャーギャーと異常音が出てきました。すぐにパワーを落とし、終段のコレクタ電流を調べると無音時に…

ダイレクトシンセサイザ(DDS)の製作 その2

前回の記事で作ったウェーブ電子製のDDSキットをケースに入れました。底板が1.0mm厚の鋼板だったので穴開け加工が大変でした・・・・。押しボタンが安っぽいですねぇ(汗)。スモークアクリル板が入手したら、LEDパネルに取り付ける予定です(明るすぎてかえっ…