JF1DIR業務日誌(はてなblog版)

アマチュア無線局JF1DIRのアクティビティをつづっています。

電子工作

Mouser驚きの速さ

一般のアマチュアが電子部品を購入する方法として通信販売が昔から一般的ですね。最近はネット通販では注文・決済・納品の処理が半自動的に行われ非常に効率的かつ迅速になったと思います。アールエスコンポーネンツ、マルツパーツ、若松通商、千石電商、秋…

AMラジオの中間周波数をいじる その2

前回の記事では、LA1600のようなワンチップラジオICを使わずに各段を個別にAMラジオをつくり、中間周波数を4.19MHzに設定し選択度を決める中間周波フィルタにクリスタルフィルタを使う実験をしてみました。課題は、感度が不足気味。これは中間周波増幅段のゲ…

AMラジオの中間周波数をいじる

タイトルだけではとても謎なんですが、中波AMラジオにて、選択度を自由に変えたいとなると、その手法は、(1)通過帯域の異なる455kHzセラミックフィルタを用意する、(2)オペアンプなどでアクティブフィルタを用意する、(3)ハイフレIFにして水晶フィルタを用意…

逓倍VFOの製作

36MHzのVFOを作ってみます。といってもDDS式のVFOですから特に工夫のしようがないのですが、手持ちの貴田電子さんのDDSの上限周波数が10MHzなので逓倍式にして36MHzにすることを考えました。つまり、DDSの原発9MHzを4逓倍して36MHzにするということです。以…

熱暴走したヘッドホンアンプ

ちょっとした手慰めにオーディオアンプを作ってみました。自作のトランシーバーに組み込む場所があれば使ってみようかと、2W程度の小さい低周波アンプです。単電源ですからACアンプになってしまうのですが、オペアンプで作ってあるので音質は申し分なく…

SSBジェネレーター 完成版

Twitterをはじめてから本ブログの更新頻度が大変低くなっておりますが、今後ともよろしくお付き合いください。知らないうちに、9万ページビュー突破。ありがとうございます。 さて、SSBジェネレータの実験を数々の方式で実験してきました。設計のポイントと…

FM送信機の習作

ちょっと寄り道してFM送信機を実験してみました。D-STARレピータの待ち受けワッチをしているのですが、シャックと普段居座っている書斎兼工作部屋が離れているせいで、D-STARを直接ワッチすることができません。そこで、工作部屋にあるNRD-545(ゼネカバHF受…

7MHzAM/SSB/CW受信機の製作 その2

前回ではLA1600という高周波増幅/局発/周波数変換/中間周波増幅/検波の機能がワンチップにつまったICを使って7MHzの受信機を試作しました。中間周波数を455kHzにしてIFフィルターに帯域の広いセラミックフィルターを使っています。SSB/CWを受信するため…

7MHzのAM/SSB/CW受信機の製作

ちょっと練習がてらLA1600を使ったSSB受信機をでっち上げました。局発はLCのVFO。IFは455kHz。BFOはセラミック発振子。LA1600の前段にプリ1段。AF増幅はTA7252です。 古い製作記事を参考にしながら安定なVFOを挑戦してみました。やはりFCZやトロイダルコアな…

VFO/逓倍回路の実験 その2

DDSから36MHzのVFOを発生させるために、前回ではPLL逓倍回路を試してみました。以前、逓倍回路の実験として(1)C級増幅で高調波を取り出す方法(これが一番一般的)、(2)ダイオードダブラ、(3)アクティブダブラ、(4)バラモジによるダブラもやりましたが、PLL…

そろそろ受信回路の実験 その4

前回の記事でフォワードAGCトランジスタによるIFアンプの電力利得がおかしいということを書いてしまったのですが、単なる結線ミスでした(大汗)。一段当たり37dBの利得になりましたので、実験は成功と相成りました。で、今回は製作記事でよく見かける定番FET…

そろそろ受信回路の実験 その3

さすがに平日には本業があるのであまり作業が進まず、今日は移動運用をやっていたので(伊勢原市 55QSO。交信いただいた各局TNX)、電子工作は少しお休み状態でした。 受信機の心臓部でもあるフロントエンドとIFアンプの設計に進んでいます。これらも、去年の…

VFO/逓倍回路の実験

トランシーバーの心臓部分でもあるVFOはDDSを採用する予定で、貴田電子さんのKEM-DDS-VFO-MC50を用意してあります。マスタークロック50MHzのAD9834で動いておりますので、上限が約16MHzとなっております。しかし、IFを14MHzで設計しているので、50MHzの信号…

SSBジェネレータの実験 その7

前から触ってみたかったアナログスイッチによる変調回路です。ダイオードの代わりにアナログスイッチ(74HC4066)を使っただけです。CMOSロジックICだけでDSB波ができてしまうというマニアックな回路で有名、無調整で割りとサプレッションが優れているのが特徴…

そろそろ受信回路の実験 その2

8万ページビュー突破しました。毎度ありがとうございます。 前回はバラモジICやAGCアンプICをペタペタと張り合わせて中波AMラジオを作ってみたわけですが、検波回路がただのダイオード包絡線検波と言うのでは些か詰まらないので、455kHzのBFOを作ってIFと…

SSBジェネレータの実験 その6

ネタがすぐ切れそうなので、小出しにしていきたいと思います。 スペアナを手に入れてから、ミキサいじりが奥が深くなかなか抜け出せません(笑)。ショットキバリアダイオードクワッドのND487C1-3Pとかダイオードの代わりにJFETを使ったダイアモンドアクティブ…

SSBジェネレータの実験 その5

特性の優れたミキサを調べていて可能ならば入手して実験していますが、高周波ミキサなんぞアマチュアの電子工作マニアにとってはかなりマイナーな部類に入るので、入手しにくい部品のようです(苦笑)。 ギルバートセルの回路図を眺めていたら、ディスクリート…

ボイスメモリのキット

工作部屋兼書斎を片付けていたら、以前衝動買いした秋月のキット60秒電子録音・再生モジュール Happiness Voice Recordingが出てきたので、衝動的に作りました(笑)。 よくあるボイスメモリで、CQマシンに使えそうなので、買ってみたものの、存在すら忘れ去…

今年のToDo(やること)

●管球式アンプの製作 去年はあまり精力的に作らなかったのですが、部品と情報収集は怠っていないつもりです。旧共産圏の供給体制には若干不安があるようですが、球アンプブームはまだ続いているようですから、血眼になって部品収集に走らなくても良いようで…

SSBジェネレータの実験 その4

更にしつこくSSB変調回路の設計と製作実験の続きです。ギルバードセル二重平衡変復調ICによる平衡変調回路は、入力レベルを適切に選ばないとスプリアスを発生しやすいという欠点はあるものの、キャリア、AF信号のレベルが小さくても動いてくれるので全体の回…

電子部品について その1

先日の1月2日、3日に行われたニューイヤーパーティでは、各局ご交信ありがとうございました。約100局ほど交信しました。普段のコンテストとは違いガツガツと局数を稼ぐわけではないので、ややラグチューめのペースでQSOを楽しめました。本ブログを見てい…

SSBジェネレータの実験 その3

前回は各種二重平衡変調ICで、低周波である音声信号と高周波である14MHzのキャリア信号を乗算することが可能で、古典的方法(伝送線路トランス)よりもICで作ったほうが簡単で上手くいくようです。しかし、この段階では二つの周波数の和と差の成分が含まれて…

差動増幅用デュアルトランジスタ

ご存知のようにオペアンプなどの入力段には差動増幅段が使われており、特性が良く揃った2つのトランジスタから構成されています。従って、差動増幅器を個別部品で組み上げるときには、特性の良く揃った2つのトランジスタを選別し(もちろん自分で測定する…

SSBジェネレータの実験 その2

前回の実験では、東芝のTA7320を使ったSSBジェネレータを試作しました。二重平衡変調器は数多くありますので、手持ちのICで実験の続きをしてみました。アマチュアにとって使いやすいICは、昔ながらの2.54mmピッチの基板挿入実装タイプですが、現行品で入手し…

古い表示デバイス

当局が勤めるコマーシャルは古くから創業している割と歴史のある会社なので、実験室の倉庫や備品室には真空管時代と思われる古い電子機器が数多く眠っています。例によって年末になると倉庫整理をやるのですが、減価償却がほとんどゼロになり、かつ、もう動…

SSBジェネレータの実験 その1

SSBジェネレータとは文字通り、SSB波を作る回路で、高周波信号をマイクからの音声信号で平衡変調し、どちらかの側波帯を切り出した形の信号です。SSBはアマチュア無線において最も一般的な電波の形式で、特に50MHz以下のバンドではほとんどの局がSSBで運用し…

ATTの製作と逓倍回路の確認

スペアナが直ったので、いろいろな信号源のスペクトルを見たくなる衝動に駆られてしまいます(苦笑)。パワーが大きい(0dBm以上)信号を入れて壊してはいけないので、アッテネーターボックスを作ってみました。スイッチで切り替えるよくあるヤツです。4, 8, 10,…

スペアナが直りました

故障したスペアナが直りました。修理費用が購入金額以上にかかってしまいましたが、もとが数百万円する測定器なのでヨシとしました。これで高周波の電子工作に身が入るというものです。 下の画像は、BCLで使っているマグネティックループアンテナを接続した…

定番IC LA1600で味わうラジオ工作

三洋AMラジオ用ICのLA1600が廃品種になるとのことで、記念(?)に即席で中波ラジオを作ってみました。何回も作ったことのある回路なのですぐにできました(笑)。 同調コイルはSL-55X。これが一番感度がよくて使いやすい。同調コイルおよびIFTは7mm角のものを使…

終段バイポーラトランジスタDCアンプ Ver.2

普段PC再生しているオーディオのアンプに、前回紹介した終段バイポーラDCアンプを毎日使って聞いています。FET入力差動2段、出力段に2SA1302/2SC3281とごく普通のDCアンプです。最近になって、ごくわずかですが右chから、無音の時の雑音が気になるようにな…